依存症を学び、依存症の物語を作る講座

講座

依存症」は、コントロールができなくなる「脳の病気」です。なのに本人の意志で断ち切ることのできる問題と捉えられてしまいがちです。だから改善できない場合、本人の努力不足と非難されたりします。

自分で何とかできるなら病気じゃありません。なんとかできないから依存「」なのです。

なのに「もっと自分をコントロールしろ」などと責められる。がんばろうと思うけど難しい。人に責められる。だから相談がしづらい。自分で何とかしようと頑張る。でもやめられない。結果、依存症患者は誰にも相談出来ないまま、回復をあきらめ、自分を見捨ててしまう…なんて場合も少なくないのです。

本講座では、講師として、公益社団法人 「ギャンブル依存症問題を考える会」の代表理事である田中紀子さんや俳優でありご自身が薬物依存症に苦しまれ回復し続けている高知東生さん、そのほか当事者の方やそのご家族たちなどを講師に迎え、より深く依存症を知り、周囲が、患者とその家族をどのようにしてサポートして行ったらよいのかを学びます。

また、そういった中で、専門知識を持ち依存症問題に積極的に介入する「インタベンショニスト」という仕事がどういう仕事であり、「インタベンショニスト」がどのようにして患者本人とその家族たちの回復を手助けしていくのかをみていき、世間の人々が持つ依存症にまつわる偏見をぬぐいさり、依存症患者を減らし、その回復と家族たちをサポートする社会を作るために必要な物語とはどのような物語なのかを探ります。


どのような人向けの講座か

  • 依存症をめぐる問題を本気で理解したいと思っている人
  • 依存症をめぐる問題がどのようなものであるかを世の中にもっと知ってもらいたいと思っている人
  • 依存症者本人あるいはその家族や友人の苦しみをやわらげたいと思っている人
  • 映画やドラマなどの物語を作ることを通して、依存症問題本質、患者と家族の苦しみと人生を世界の人々に知ってもらい、少しでも世間からの偏見をなくし、この社会を依存症に苦しむ患者とその家族を優しくサポートできる社会に変えていきたい人
  • 経験、年齢、所属、国籍は問いません。
  • ただし、本講座は日本語で行われます。日本語を聞き取り、日本語を話し、日本語でコミュニケーションをとる能力を持っていることが参加の必要条件です。

担当講師

田中紀子(公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表理事)

【経歴】
たなか・のりこ、1964年生まれ。祖父、父、夫のギャンブル依存症に悩んだ経験を持つ。2014年に「ギャンブル依存症問題を考える会」を立ち上げ、メディア出演や全国各地での講演活動を通じてギャンブル依存症の啓発活動を行っている。また、依存症回復支援の特別な訓練を受けたインタベンショニストとして日々の相談に対応している。2018年12月 ローマ教皇主催「依存症問題の国際会議」に招聘され,我が国のギャンブル依存症対策等の現状についてバチカンで報告をした。
【著書】
「ギャンブル依存症」(角川書店)
「改訂版 家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル」(ASK)
「祖父・父・夫がギャンブル依存症! 三代目ギャン妻の物語」(高文研)

高知東生(俳優・小説家・ASK認定依存症予防教育アドバイザー)

【経歴】
たかち・のぼる、1964年高知県生まれ。1993年に芸能界デビューし、映画やドラマ、バラエティに多数出演する。2016年6月、覚せい剤と大麻使用の容疑で逮捕。執行猶予判決を受ける。2020年5月、Twitterドラマ「インタベンショニストアヤメ」で俳優復帰。2020年9月、自叙伝「生き直す~私は一人ではない~」刊行、2023年1月初小説「土竜」刊行、2024年6月より主演映画「アディクトを待ちながら」全国の劇場で公開中
【著書】
「生き直す 私は一人ではない」(青志社)
「土竜」(光文社)


講座スケジュール

※以下に記す日程と時間はリアルタイムで受講する場合の日時です。
※アーカイブ会員は録画データを視聴して受講します。ので、以下の日程・時間に縛られるものではありません。

第1回9月24日 火曜日 19:00-21:00
講義内容:依存症という病気の概念/誤解や偏見を解く
講師:田中紀子
第2回10月1日 火曜日 19:00-21:00
講義内容:インタベンショニストとは
講師: 田中紀子
第3回10月8日 火曜日 19:00-21:00
講義内容:体験談:ギャンブル依存症の当事者と家族の立場から
講師:当事者および家族
第4回10月15日 火曜日 19:00-21:00
講義内容:回復施設とは?「山梨モデル」について
講師: 一般社団法人「グレイスロード」
第5回10月29日 火曜日 19:00-21:00
講義内容:体験談:薬物依存症からの回復
講師: 高知東生
第6回11月5日 火曜日 19:00-21:00
講義内容:カジノ法案の攻防「なぜ依存症対策は進まないのか~巨大企業との闘い~」
講師: 田中紀子
第7回11月12日 火曜日 19:00-21:00
講義内容:ダメ・ゼッタイ運動の功罪「薬物の自己使用者を凶悪犯罪者に仕立て上げたい人達」
講師: 田中紀子
第8回11月19日 火曜日 19:00-21:00
講義内容:依存症者を回復させる「12STEPプログラム」とは?
講師: 田中紀子
第9回12月3日 火曜日 19:00-21:00
講義内容:水原事件を読み解く/ギャンブルオンライン時代
講師: 田中紀子
第10回12月10日 火曜日 19:00-21:00
講義内容:あるべき依存症対策とは?依存症社会をどう生きるのか
講師:田中紀子

参加形態

本講座にはMember(メンバー)参加、Observer(オブザーバー)参加、アーカイブ受講の3種類の参加方法があります。
簡単に言えば、
・創作を積極的にしたい場合・東京会場での対面受講をしたい場合はMember参加
・依存症について学びたいが主であり、リアルタイムで受講をしたい場合はObserver参加
・依存症について学びたいが主であり、期間外での受講を希望の場合はアーカイブ受講
とお考え下さい。具体的なそれぞれの参加方式における詳細は次のようになっています。

Member参加Observer参加アーカイブ受講
教室参加できないできない
オンライン参加できない
アーカイブ視聴
リアルタイム質疑応答××
創作提出×
創作に関してのアドバイス××
期間外参加××
参加金額(一括)55,000円(税込)22,000円(税込)22,000円(税込)
参加金額(分割)09/23までに24,200円
10/28までに24,200円
12/02までに12,100円
09/23までに9,680円
10/28までに9,680円
12/02までに4,840円
×
お支払い方法銀行口座振り込み銀行口座振り込み銀行口座振り込み

作品創作について

・Member参加、Observer参加の方は、本講座で学んだことをもとに、上映時間15分から60分程度の長さのオリジナル映像作品用脚本を創作し提出することができます。

・当該シナリオの提出締め切りは2025年3月31日の23時59分59秒とします。

・当該シナリオは、原作などの無いアイディアからセリフや描写までご自身もしくはご自身の選んだ書き手が受講内容をもとに考えたオリジナル作品としてください。

・提出していただいた作品の中から講師の選定のもと優秀作品を選ばせていただき、映画やドラマなどの映像作品として採用されるよう関係各所に持ち込みます。

・優秀作品は、映画やネット配信に売り込むことはもちろん、「ギャンブル依存症問題を考える会」の縦型動画で作品化します。

・メンバーの方にだけのサービスとして(オブザーバーの方は利用できません)、2025年2月28日の23時59分59秒までに脚本執筆予定内容をシバイバ事務局までお送りいただけましたら、より良いシナリオを書くためのアドバイスをさせていただき、修正したほうがよい箇所、修正の方向についてもご指摘させていただきます。

・「アイディアの脚本化」および「面白い物語の作り方」に関しての講座を2025年1月と2月に開講予定です。


守秘義務

参加の形態にかかわらず、受講者には次の守秘義務がありますので、以下の守秘義務を了解した者だけが受講手続きを行ってください。

・講座の中で知り得た他の参加者の個人情報や講師、ゲストなどの個人情報を他言しないこと。

・講座の中で知り得た、他の参加者のアイディアについて、無断で利用しないこと。利用する場合には、事前に結んだ契約に基づいて、利用する旨を事務局を通して相手方に伝え了承を得、対価を支払うこと。


お申し込み

「依存症を学び、依存症の物語を作る講座」に参加希望の方は、次のボタンを押して、申し込みフォームよりお申し込みください。


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