シバイバとは?
「シバイバ」とは「シバイ」を作る「バ」であり、その作った「シバイ」の影響力によって「社会をより良い場所に変えていこう」とチャレンジする「バ」です。また、どのような「シバイ」を作ることが、「社会をより良くすることに繋がるのか」ということについても考察し研究し議論する「バ」でもありたいと思っています。
ちなみに、ここに言う「シバイ」とは、その音からもわかるように「芝居」のことではあるのですが、「演劇」としての「芝居」のみならず、「映画」や「TVドラマ」や「配信ドラマ」などの映像作品、「ラジオドラマ」などの音声作品、あるいは「小説」や「漫画」や「落語」や「漫才」や「ゲーム」なども含んだ「物語芸術」全般のことを指す言葉として、カタカナで表記された「シバイ」を使いたいと思っています。
つまり「シバイ」は、その「物語世界」内で起きる「事件や事象」を「体験」してもらうことを通して、観客や視聴者や読者という「オーディエンス」に「気付きや感動」を与えるタイプの芸術だと言うことが出来るわけです。
なので、たとえば、ある「社会問題」をのことを学校みたいなところで学んだりしたとしても、その重大性はわかるけど、結局それは頭での理解に過ぎなくて、「他人ごと」に思ってはいけないのはわかってるんだけど、でもやっぱりどっかしら「他人ごと」に感じてしまい、自分のほかの用事のことを優先にしてしまう…ということはよくあることだと思うのですが、そんな時に、その「社会問題」をシバイにしたものを見たり聞いたりしたら、いつのまにか、その「社会問題」に苦しむ「被害者」の「痛み」だったり、「加害者」の「罪悪感」だったりを、自分のこととして「体験してしまう」。自分の体験として関わってしまう。そういう効果がシバイにはある。だから、「社会問題」を描いたシバイを見たり聞いたりすることによって、「他人ごと」の「社会問題」が「自分ごと」に変わる。結果、「投票に行く」とか、「ボランティアに参加する」とか、行動するようになる。シバイを沢山の人に見てもらうことで、そういう人を増やしていく。「小さな変化」は重なって重なって、いつしか「大きなうねり」に変わる。そして、それはいつしかほんとうに「社会をより良い場所に変えていく」ことになるかもしれない。という期待を私たちシバイバはもっています。
そういう思いを同じように持っている人たちがあつまり、それぞれの問題意識で、それぞれが解決すべきと思う社会問題を中心に据えて、それぞれの「シバイ」を生み出していく、そういう場にシバイバをしたいと考えています。
具体的には、次のようなことをやっていきたいと思っています。
(1)まず、この世界には、どんな問題があるのか、なぜそれが問題なのか、なぜそれを改善しないといけないのか、を学びたいと思っています。先駆的に、そういうことを考え研究している方々から、色々なお考えやお話をお伺いしたいと思っています。
(2)そういった解決すべき問題からいくつかを、それぞれの興味でビックアップして、それを深く掘り下げて学びたいと思っています。これも、すでにその問題を専門的に調べたりしている方々、あるいは実際にその問題を解決しようと動いている方々、そういう方々から、その問題がなぜ問題で、どのような歴史的経緯をもっていて、どのように解決しつつあるのか、どのようなことが進展を邪魔しているか、などを教えてもらいたい、実際に行動するなどして、体からその問題を理解したいと思っています。
(3)もちろん、そういった問題を理解して「シバイ」にするわけですが、問題のことを深く詳細に知っていれば人々が興味を持ってくれる物語がすぐに書けるというわけではないと思うんです。書くためには、書くための技術を学ぶ必要があると思っています。描かれるテーマが大事だからこそ、それをどう説得的に描くか、どう面白く描くか、どう視聴者の興味を引き、どうやって強いインパクトを与えていくか、体感してもらうかを考え、それをシバイとして表現する哲学や技術を持っている人から学ぶ必要があると思っています。
(4)書くべきテーマを手に入れ、各哲学や技術を手に入れたとしたら、あとはもう実際に「シバイ」を作っていくしかありません。映画、ドラマ、演劇、小説、漫画…、物語芸術であれば何でも良いです。実際に作り、沢山の人々に見ていただき、成果を上げていく、失敗したらしたで原因を探り問題や課題を共有していく、そしてちょっとづつでも社会を良くしていく。どれほどよくなっていったのかを検証し、情報を共有し、より影響のある「シバイ」を作ることにつなげていく…ということをしたいと思っています。
(1)(2)(3)は、専門家をお呼びしての勉強会という形になると思います。そういうことをしながら、シバイを書いていき、実現に手を貸してくれる媒体さんと手を結びつつ、理想とするシバイを世に打ち出していく…ということをやっていく、そういう場所として、シバイバを育てていきたいと思っています。