6/28 13:00-15:00 team E
※公演後に3本の作品を見てのご感想や日本の社会派エンターテイメントの在り方などをお話しするトークショーにご登壇いただきます。
美人だが不倫ばかりしてしまう友人の婚活を描いた『美人が婚活してみたら』は2016年に連載が開始され、2018年には映画化されました。そして2021年からは、ルッキズムをテーマにした『ブスなんて言わないで』が連載中です。
これまで、ルッキズムについてのあらゆる問題をここまで深く、繊細に、多面的に描いた作品はなかったのではないでしょうか。今私たちが生きている社会は、どの立場にいる人もルッキズムとは切り離して生きることができないほど、美醜の価値が異常に高くなってしまっています。この『ブスなんて言わないで』にも、あらゆる立場、性別、属性の人が登場し、それぞれが苦しめられているルッキズムについての切実な叫びが描かれています。それに対し、この作品は「これが正解」「これが間違い」と言い切ることはなく、行ったり来たり悩み続けます。ただひとつ確実に言い切るのは、「社会の構造のせいだ」ということです。
創作の中でどんな問題を扱うときでも、それを「個人の問題」として矮小化するのではなく、「社会の構造」から変えなければならないと訴える。そこにこそエンターテインメントの意味がある。こう考えるシバイバにとって、とあるアラ子さんは目指すべき存在です。
とあるアラ子さんがご登壇されるのは28日13:00の、TeamEの回。トークのお相手は、今期シバイバの講師のお一人である小説家の大前粟生さんです。