「シバイバ」という集まりを始めます。簡単に言うと、「シバイバ」は「芝居場」です。
映画や演劇やドラマ、すなわち「シバイ」を作ることを通して、世界を「より住みやすい場所」にしていく、そのためにどのような「シバイ」を作るべきか、試行錯誤する場所、それが「シバイバ」です。
なぜ、そんな場所を作るのかというと、それはシバイの力によって「人々の共感力」をとりもどしたいと思ったからです。
どうして「人々の共感力」を取り戻したいかというと、それはいま世界にある解決しなければいけない問題があまりにもたくさんあり、その内容も原因も多岐にわたるし、またそれぞれが地域的にも歴史的にも複雑に絡み合っていて、パッと解決方法を思いつけないような世界になってきているからだと思っていて、たとえば、ある事件に関して、本当はその事件を自分事として考えるべきなのに、世界があまりにも複雑で煩雑すぎるから、その事件が他人事にみえちゃったりすることが多くなっているような気がしていて「ま、いいか、きっと誰かが何とかするでしょ」と行動を起こさない人も増えているんじゃないかと思っています。
そして、もしも、そうだとすると、いまある無数の問題を解決するには、その問題たちを他人事じゃなくて自分事なんだと気付く個々人の力、つまり共感力が重要というか、共感力を取り戻さないといけないと考えていまして、で、そのためにはどうすればいいだろうと考えたときに、シバイのことを考えたんです。
映画や演劇やドラマというシバイは、それを見ることを通して、観客は自分と違う背景・ジェンダー・年齢・国籍・思想・人生を持った登場人物に感情移入=共感することができるわけです。うまくいけばですが。そう考えるとシバイ=「映画や演劇やドラマ」をうまく使えば、この複雑で煩雑な世界でも、隣の人に共感できるような気持ちを育てることが出来るんじゃないかと思ったわけです。
「人々の共感力」を取り戻すことのできるようなシバイがどのようなものであるかを考え、実際に作って、実践してみる、反応をもらって、改善して、またトライする。少しでも世界が良くなるように。良くなるようにと祈るようにシバイを考えシバイをつくり、みんなで話し合って一歩でも明るくする方向へ世界を動かしていく。そういう場所として、シバイバを作りました。良かったら参加して、世界をより良くするための方法を一緒に考えて行ってもらえると嬉しいです。
2024年1月22日
シバイバ運営一同