3月2日の将基面貴巳先生講座を受けられる方は次の映画を視聴しておいてください。
ジャン=ピエール・メルヴィル監督「影の軍隊」
(上記映画はprime-video、U-nextで視聴可能です)
そのうえで、以下の点について考察してきてください。
本作は第二次世界大戦中のナチス・ドイツ占領下にあったフランスでのレジスタンス(抵抗運動)を描いた作品です。レジスタンスの詳細については、ウィキペディアなどで調べてみてください。
今回は以下の論点に沿って議論を進めたいと思います。
1 レジスタンスに参加したメンバーが置かれていた問題状況とは、ナチス・ドイツとその支配下にあったフランスとの関係に即していえば、どのようなものと説明できるでしょうか。(参考:『従順さのどこがいけないのか』第5章)
2 レジスタンスに参加したメンバーたちの間に生じた問題状況を、忠誠心をキーワードとして読み解いてみてください。(参考:『従順さのどこがいけないのか』第2章)
3 主要登場人物のうち、特にフィリップ・ジェルビエ(リノ・ヴァンチュラ)とマチルド(シモーヌ・シニョレ)をどのような人物としてこの作品は描いていますか。(前回、話題になった「信条倫理」と「責任倫理」をキーワードとして考えてみるのも一法です。参考:『従順さのどこがいけないのか』132−133頁)
4 ジャン=ピエール・メルヴィル監督がこの作品を作ったねらいは何だと思いますか。
5 この作品からどのようなメッセージを受け取りましたか。
6 このような作品は「従順さからの脱却」や「不正との対決」を目指すよう、聴衆をインスパイアするのに適切でしょうか。